導入期~観察~
才能は先天的なものではなく、後天的に作り上げていくものだとすると必ず始まりがあります。
その才能の出発点は「点火」と呼ばれ、一流の人物や団体との出会いや触れ合いによって「自分もあんなふうになりたい・なれる」という無意識の心の動機付けによって生み出されるものです。モチベーションに火をつけると言い換えてもいいかもしれません。
モチベーションを生み出すには
モチベーションに火をつける方法に、
なりたい人をじっと見つめて、そのイメージを鮮明に脳裏に焼き付ける
というやり方があります。
人は憧れの人とわずかな接点を持つだけでもモチベーションがかなりあがることが複数の研究で分かっています。(著名人と誕生日が同じと指摘されるだけで難問にたいして努力の量が6割増しなったという報告もあります。)
スターの写真やポスターを目に見えるところに貼る。もっと効果的なのは動画。YouTubeなどの動画サイトを練習前や就寝前に見ることも脳を活性化させるのに大きな効果を発揮するそうです。
新しいスキルの学習
新しいスキルを学習する際、多くの才能開発所では「スキルを脳に刻み込む」という方法をとっています。
具体的には
そのスキルが使われている様子を何度もじっくり見て、心の中に高精度の画像を作る
という方法です。
スキルの習得には目だけでなく耳を使って行われることもありますが、どちらにせよ、スキルを脳に刻み込むカギは、じっくり見たり聞いたりすることによってそのスキルを実行しているような気持ちなるということです。
肉体的なスキルの場合、お手本となる相手の体の中に自分が入り込んでいる様子をイメージする。そして動きとリズムを意識する。その動きの内側を感じとる。
知的なスキルの場合は、お手本となる人物の意思決定パターンを心の中で再現することによって、そのスキルを疑似体験すると効果的だとされています。
将棋・囲碁・チェスなどの名勝負を一手ごとに心の中で再現する。名演説をそのままの抑揚で何度も練習する。好きな歌を何度も歌う。名作といわれる作品を筆写するなどの疑似体験は無意味な作業のように思えるが、実際には大きな効果をもたらしてくれるそうです。
その3へ続く
前回分は下記から
コメントをお書きください