抑肝散加陳皮半夏の処方をざっくりなんとなく理解してみる

処方箋イラスト

 私が今診ているとある患者さんがこの漢方薬を処方されました。これから継続して施術するにあたって知識として頭にいれておくため調べたものをまとめています。あくまで鍼灸師の目線で”ざっくり”ですので、細かな点はご容赦下さい。

 用語に関しては各種用語辞典を参考に、その他引用したものに関しては適宜引用元等をクレジットしています。


抑肝散加陳皮半夏の症状イラスト
小太郎漢方製薬株式会社のサイトより
抑肝散加陳皮半夏の効能イラスト
小太郎漢方製薬株式会社のサイトより

【弁証】

肝陽化風(※)、気虚、血虚

 

※肝腎の陰が極度に虚損することにより、陽気が制約を失って肝陽(肝の陽気)が亢進し、極まって風邪が生じること。

 

【治法】

平肝熄風(※)、健脾利水、活血補血、理気

 

※肝陽化風による病態を治療する方法。熄風とは内風を平熄させる方法のこと。


漢方薬のイラスト

【考察】

 諸症状を引き起こしている肝陽の亢進による内風をチョウトウコウ+サイコ(平肝熄風)により治める全身の栄養状態と脾(肝に克された?)を整えつつ、気血津液(水)の疎通もはかり全身を調整していくといった感じになるのでしょうか?

 鍼灸施術の場合でも①風邪を取り除く⇒②虚している部分を補う⇒③気血津液の疎通をはかるという流れは比較的ベーシックな手法だと思います(②と③は同時並行もしくは逆の場合あり)

 

 こういう分析もたまには面白いですね。機会があれば他の処方も分析してみたいと思います。


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