人の脳の未来予測 その20

 賭けで惜しい負け方をした時に「もうすぐ当たるはず」と考えて気分が高揚する傾向は、ギャンブル依存症者だけではなく、ギャンブル好きの人にも広く見られる傾向だ。


 

 2010年、神経科学者のルーク・クラークはこの傾向について調べる実験を行った。この実験では、被験者にスロットマシンのテレビゲームをしてもらい、その時の脳内活動がどうなっているかを確かめた。

 

 6種類の絵柄が同じ順序で並べられたリールが3つという設定のスロットマシンでゲームを行い、絵柄が3つ一致すれば「大当たり」、2つ一致でも「当たり」というルールだった。

 この設定とルールで重要な点は、被験者が絵柄の数と順序を知っているため、大当たりとの差がどの程度か、どの程度「惜しい」のかが明確に分かることだ。

 

 勝った時に脳の報酬系が活性化するというのは、ギャンブル依存症者も一般の人もほとんど変わらない。違うのは、依存症者の場合「惜しい」結果が出た時にも中脳のドーパミンを分泌する部位が活性化する。その結果、関心の幅が狭まり、一つのことしか目が向かなくなる。もっとギャンブルをしたいということ以外、何も考えられなくなってしまう。

 

 ギャンブル依存症者は一般の人に較べ、ギャンブルの結果に関して総じて楽観的だ。まったく同じ賭けをしても、自分は当たると信じやすい。また高額な賞金や賞品に強く惹かれる傾向もある。

 

 

 2012年には、ギャンブル依存症者と一般の人の脳内活動を比較する実験が行われたが、ギャンブル依存症者の報酬系の働きは当たる確率の高低に関係なく、賞金の額が上がると急激に活発になることが分かった。

 

 普通は、大きな賭けになると損も大きくなるので警戒心が大きくなるが、ギャンブル依存症者は自分だけは損をしないと思い込んでしまう。損をした場合は、さらに大きな賭けで取り返そうとして、たいていは裏目に出て深みにはまってしまう。

 

 

その21へ続く

 

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