定期的に配信されて読んでいるメルマガがいくつかあります。その中の一つで「大減税で大繁栄した江戸時代の日本」という記事がありました。
詳細はリンク先を見て頂くとして、簡単にまとめると
①学校で習う江戸時代の税率「五公五民」「六公四民」
②全国の農地の生産力を調査して、税率の母数を決めるために、
③その後、70年から80年間にわたって、
④大開発の結果、日本の農地面積はこの間、2倍になった。
⑤でも新田の検地は行われず、新田は無税の状態。つまり実効税率は25%程度。新田をたくさん開発したところなんかは10%程度の場合も。
細かい要素や関係性を省いているので全てがその通りだとは思いませんが、検地と新田開発の事実を捉えれば一般的に教えられる知識と実際とはだいぶ変わりますね。
なぜこんな話を書いたかというと別のメルマガで「フェルミ推定」に関して”結局、フェルミ推定の基礎は知識だ”と書いていたからなんです。
フェルミ推定とは実際に調査するのが難しいようなとらえどころのない量を、いくつかの手掛かりを元に論理的に推論し、短時間で概算することです。
コンサルティング会社や外資系の会社の採用試験に使われて日本でも広く知られるようになりました。有名なものに、
アメリカのシカゴには何人のピアノの調律師がいるか?
などがあります。
確かに論理展開する思考力は必須ですが、ベースとして正しい知識を一定量以上持っていることは大前提なのでしょう。それで全てが解決するとは思いませんが、自分が今抱えている問題やこれから遭遇するであろう問題もそこからスタートすればどうにかなる確率は高くなりそうです。
人間どうしても「知ったかぶり」をしてしまうことがあります。またそれが致命傷になることもあるでしょうから「分からないことは分からない」と真摯に受け止め、どう判断するのがよいのか適切か常に問い続けたいですね。
少し長くなりました。たまにはこんなのもいいかな。
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