風邪と発汗について

 「風邪の時は大量に汗をかいて熱を下げればいい」という発汗療法を実践されている方もおられるようですが、その行為は少々危険です。

 

 風邪の初期や家族などと同居していて状態の変化に気付いてもらえる環境にある体力的に十分な大人が、経験則的にやられるなら自己責任の範囲で構わないと思います。

 

 ただし一人暮らしの方や体温調整が未熟な子供、体力のない高齢者が行うのは危険です。突然、体調が悪化したり、症状をこじらせて肺炎などの危険な病気に繋がることもあります。

 

 悪寒を感じたり発熱時に適度な室温を保ち体を温めることは必要です。しかし汗をかくために室温を異常な温度にしたり、着膨れするほど厚着をする必要はありません。ただでさえ体が弱っているのにさらに体力を消耗させるだけです。

 

 そもそも適度な温度で安静にしていて汗がたくさん出てくるのは風邪の回復期です。体のウィルスがあらかた退治され、正常な状態に近づいたから暖かい部屋や布団・毛布、服装が暑くて汗が出るのです。せっかくそこまで回復しているのに汗だくになっては、無駄に体力が奪われ着替えの際に体を冷やす危険が生じます。症状を悪化させないためにも気を付けましょう。

 

 昔いいと言われていたことでも年月を経て実証されると実は違ったということは多々あります。古い知識は出来るだけアップデートしましょう。

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