血の概念と作用

 血(けつ)は脈管中を流れる赤い液体で、気や津液と同様に人体を構成し、生命活動を維持する基本物質であると定義されます。現代医学の「血液」と似ている部分もありますが、血液のような構成物質の区別はなく、生成や循環の機序なども違います。

 

 血の作用は全身を循行し、五蔵六府から皮肉筋骨に至るまで全身のあらゆる組織・器官を栄養し潤すことです。

 

 また血は精神活動にも重要な役割を果たし、不足すると失眠・健忘・昏迷・不安などの精神的な症状がでます。

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